こんにちは！ 港湾工事や浚渫工事などを手掛ける熊本県上天草市の業者であります、株式会社五大です。
皆様は、ジャケット工法をご存じでしょうか？
普段の生活においてなかなか耳にすることはない言葉であると存じます。
今回は、ジャケット工法について解説いたします！

ジャケット工法とは

桟橋といった岸壁にあたる場所の地下には、たくさんの鋼管杭という金属の棒が海底から海上へ向かって伸びています。
この鋼管杭の位置に合わせて穴の空いたジャケットを上から被せ、その上から更に足場となるコンクリート床板を乗せる工法を、ジャケット工法といいます。
従来の岸壁工事はこういったジャケットを用いるものではなく、劣化した鉄筋コンクリート部分を撤去し、その場で新たに鉄筋コンクリートを打設する工法が主流でした。
その場で型枠をつくり配筋作業を行う形になるため、必然的にその岸壁の共用停止期間は長引いてしまいがちですが、ジャケット工法におけるジャケットは工場で製作されるため、岸壁共用停止期間の大幅な短縮を実現させております。
また、現地での作業における大型起重機船の使用もジャケットの設置時のみですので、他の船舶への影響が少ないのも特徴です。

ジャケット工法の大まかな流れ

まず鋼管杭のレイアウトを確認します。
レイアウトの計測結果にもとづいて工場でジャケットを製作します。
それと並行して施工箇所にすでに打設されてある鉄筋コンクリート部分を取り除かなければなりません。
残った鋼管杭の上から大型起重機船でジャケットを被せていきます。
ジャケットの設置が終われば、最後にコンクリート床板を乗せて施工完了です。

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