こんにちは！ 株式会社五大です。
熊本県上天草市を拠点に、潜水工事や港湾工事、浚渫工事を手掛けております。
コンクリートが水に弱いというイメージを持たれている方は少なからずいらっしゃると存じます。
では、通常のコンクリートとは別に海中においても使用できるコンクリートがあるというのはご存じでしたか？
今回は、その水に強いコンクリートについて解説いたします！

水中不分離性コンクリート

地上だけでなく海中においてもコンクリートは必要とされます。
そういった場面において通常のコンクリートをそのまま転用することはできません。
では海中で打設可能なコンクリートは一体どのようなものなのでしょうか？
それは、水中不分離性コンクリートという特殊なコンクリートです。
水中不分離性コンクリートは通常のコンクリートと比べ粘性が高く、水中で分離・飛散しにくいのが特徴です。
実際に水中不分離性コンクリートは港湾工事や海洋開発・河川工事などにおける多くの水中構造物に使用されております。

通常のコンクリートは海中で打設できない？

コンクリートはそもそも水で洗われやすい材料で構成されており、そのまま打設しようとすると水中で分離・飛散してしまいます。
また、海水に含まれている硫酸マグネシウムや塩酸マグネシウムといった成分がコンクリートにとって天敵であるのも大きな理由です。
硫酸マグネシウムはコンクリートの成分と膨張を伴う化学反応を起こすため、ひび割れの原因となり、塩酸マグネシウムはコンクリートの成分との化学反応によって、腐食を促す塩化カルシウムを生成してしまいます。
こうした理由から、通常のコンクリートは水中に打設することに向かないのです。

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